日出ランド~日本との地方交流の牽引役による済州島東部の観光施設
令和2年8月4日
「済州と日本のちょっといい話」は、2020年4月から2022年7月まで2年4か月にわたり済州で総領事を務めた井関至康前総領事が、済州の様々な場所と人々に出会い、済州道民の皆様からの協力を得て、取りまとめたものです。多様な分野で長い間続いてきた済州と日本の深い関係に触れる一助となれば幸いです。
※「済州と日本のちょっといい話」の記事内容は連載当時のものであり、一部内容は最新の状況と異なる可能性があります。
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井関至康総領事は、週末を利用して、済州島東部の城山(ソンサン)地区にある観光施設・日出(イルチュル)ランドを訪れ、創業者である康才業(カン・ジェオプ)会長を表敬訪問しました。
日出ランドの康才業会長と、日本との関係
1941年生まれの康才業会長は、済州島でバス・観光業を営む傍ら、犯罪被害者支援活動等の社会活動を幅広く行ってこられた方です。日本との関係でも、済州道韓日親善協会の会長も務められ、永年に亘り、済州と日本の地方の交流に貢献してこられた等の功績で、平成26年春の叙勲で、旭日双光章を受章しておられます。済州市と和歌山市の姉妹都市関係締結(1987年)に大きな役割を果たされたほか、別府市、熱海市、下関市、荒川区等の日本の地方と済州の交流を活性化させる牽引役を果たしてこられました。先祖伝来の故郷に日出ランドが設立
ご挨拶に続き、康会長ご自身が、先祖伝来の故郷に造られた日出ランドをご案内いただきました。日出ランドは、7万坪の広大な敷地に、火山性の洞窟である「美千窟(ミチョングル)」、夏のあじさいや冬の椿といった季節の花々が咲き誇る広大な庭園、陶芸作りや染め物体験ができるアートセンター、サボテン温室、済州伝統のわらぶき家屋、韓国の天然記念物である珍島犬等の小動物等々を見学することができますが、これだけ広いと、お庭を手入れをするだけでも大変な手間がかかるのは間違いありません。もともと「木が5本くらいしか生えてなかった」土地に木を植えて整備してこられたとのことですが、ここまで至るには、大変な努力があったのだと実感しました。
今はやはり新型コロナの影響で、観光客が減少しているとのことでしたが、コロナ以前の週末のように、日本を含む各地からの観光客が大挙押し寄せるような日が1日も早く来ることを、祈らずにはいられませんでした。
「日出ランド」の視察フォト

△手入れの行き届いた庭園を案内していただきました。

△洞窟の中は、年中15度で一定とのこと。夏は涼しく、冬は暖かいです。
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